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2008.06.05 (Thu)

『オーデュボンの祈り』

オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
(2003/11)
伊坂 幸太郎

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コンビに強盗を失敗逃走していた伊藤は、気づくと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?



『死神の精度』に続く、伊坂小説です。
伊坂氏の作品といえば『陽気なギャングが地球を回す』でしょうか。
個人的にこの『陽気なギャング…』は好きな作品です。

この『オーデュボン祈り』は銀行強盗に失敗した伊藤が主人公。
なぜか、江戸時代から鎖国され、現代の日本人に忘れられた島“荻島”に連れてこられた所から
話は始まります、、、

島には奇妙な人しか住んでおらず、その奇妙な人間たちの間でも一番奇妙なのが
「人語を解し、未来を見通すカカシ」です。
そのカカシは未来は見えても誰にも語らず、、事件が起こった後で犯人を教える。
その「未来が見える、何でもお見通し」のカカシが殺された。

なぜカカシは自分の死を予知できなかったのか?
予知できていたのなら、なぜ自分の死を防がなかったのか?

このカカシの死を軸にして、物語は坦々と進んでいきます。
カカシの死の原因を探るため、島民から話を聞く伊藤。
何も関係なさそうな人々の行動、会話がやがて1本につながり真相へと繋がるっていきます。

島民の何気ない行動・会話の繰り返し。
意味のなさそうな話が最後に繋がった!!と分かったときはなかなか爽快です。

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学

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